2か月ぶりの天体写真~北アメリカ星雲~

梅雨入り~梅雨明けまでの約2か月間、天体写真が撮れずにいましたが、やっと撮ることができました。
と言っても薄雲があり、撮影条件はよくありませんでした。
2か月のブランクがあると、操作を忘れてしまうので少々条件は悪くても撮るしかありません。
Star Adventure+71FL+CMOSカメラでのシステムのテスト撮影も兼ねています。
ASIAIR-PROでコントロールしてオートガイド撮影まで考えていましたが、極軸合わせが中々進みませんでした。
何とかしなくては思い、CMOSカメラの感度(ゲイン)を120から360に上げると、すんなり極軸合わせが完了しました。
薄雲があるせいで低めの感度ではうまくいかなかったようです。
極軸合わせに手間取り、時間切れで結局オートガイド無しで北アメリカ星雲をライブスタックで15分程度撮影して終了しました。
ピントが甘めで薄雲もあったので画像は最悪です。
いい条件の時にオートガイド撮影に挑戦したいです。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年7月29日
赤道儀:SX2
撮影機材:71FL+×QBPフィルター+×0.72レデューサー+ASI533MC Pro(冷却:0℃)
ASIAIR-Proでコントロール
GAIN:120/10秒×87コマのライブスタック撮影
画像処理:ステライメージ9

M101&超新星「SN2023ixf」~参考&星図追加~

梅雨の晴れ間があれば、おおぐま座のM101(回転花火銀河)のしっぽあたりに現れた超新星「SN2023ixf」を撮りたいと思っていた。
台風一過?、6月3日そのチャンスが訪れた。
「SN2023ixf」は、山形県の板垣公一さんが5月19日に発見した。
M101(回転花火銀河)は、2100万光年の近距離にあることから約8等と明るく、見かけサイズが大きく、美しいことから天文ファンに人気の天体だ。
過去に4度の超新星出現が記録されている。

超新星は星の名ではなく、現象を表す。恒星が崩壊し、星全体を吹き飛ばすような爆発を起こすことで、「超新星爆発」とも呼ばれている。新しい星が現れたかのように明るく輝くので、「超新星」と呼ぶ。肉眼で見えた「超新星」は、過去2000年間に8回ほどしかない。
「SN 2023ixf」が発見されて2週間ほど経つが、まだ青白く輝いている。いつかは消えて、後に生まれる恒星の材料になるのだろうか?
比較のために、2023年3月14日に撮影したM101を掲載しておく。3月14日時点では確認できない。

【参考】渦巻銀河M101で輝く超新星「SN 2023ixf」マウナケア山の望遠鏡で撮影 | sorae 宇宙へのポータルサイトより

 

《撮影データ》
撮影日:2023年6月3
R200SS+CometBP
フィルター+エクステンダーPH+ASI533MCーPro(冷却:0℃)
SX2赤道儀+ASIAIR-PROでコントロール
オートガイド:ASI122MMーmini+30mm F4ミニガイドスコープ
ライブスタック撮影:GAIN240/30秒×59コマの加算平均コンポジット(ダーク補正あり)/画像処理:ステライメージ9



《撮影日》2023年3月14日


【星図】おおぐま座のM101(回転花火銀河)

北アメリカ星雲(NGC7000)

5月23日、「マルカリアン・チェーン」を撮影した後、久しぶりにすっきりした星空だったので、はくちょう座の「北アメリカ星雲(NGC7000)」を撮ることにしました。
ただ、Darkファイルにもアンプグローノイズが発生していたため、Dark補正ができませんでした。加えて、15コマしか撮っていなかったのでノイジーな画像になってしまいました。
これから夏の銀河や星雲を撮れるチャンスなので楽しみです。
たちまちは、ホタル撮影かな!

 


《撮影データ》
撮影日:2023年5月24日
赤道儀:SX2
撮影機材:71FL+×CBPフィルター+×0.72レデューサー+ASI294MC Pro(冷却:0℃)
オートガイド:ASI120MM-mini+30mm F4ミニガイドスコープ
ASIAIR-Proでコントロール
GAIN:120/60秒×15コマの加算平均コンポジット
画像処理:ステライメージ9

マルカリアン・チェーン(系外銀河・おとめ座)②

マルカリアン・チェーンを機材を換えて撮影しました。
ASIAIR Proを使ってSX2赤道儀を操作することをやったことがなかったので試してみました。
71FL+×0.72レデューサー+CBPフィルター+ASI294MC Pro(576mm相当)の組み合わせで撮影しましたが、アンプグローノイズが発生し、Darkファイルで補正ができず、少しノイズが残ってしまいました。
アンプグローノイズが出ないASI533MC Proを使った方が良さそうです。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年5月23日

赤道儀:SX2
撮影機材:71FL+×CBPフィルター+×0.72レデューサー+ASI294MC Pro(冷却:0℃)
オートガイド:ASI120MM-mini+30mm F4ミニガイドスコープ
ASIAIR-Proでコントロール
GAIN:120/180秒×24コマの加算平均コンポジット
画像処理:ステライメージ9