Category: 天体写真

M101&超新星「SN2023ixf」~参考&星図追加~

6月 16th, 2023 Permalink

梅雨の晴れ間があれば、おおぐま座のM101(回転花火銀河)のしっぽあたりに現れた超新星「SN2023ixf」を […]

梅雨の晴れ間があれば、おおぐま座のM101(回転花火銀河)のしっぽあたりに現れた超新星「SN2023ixf」を撮りたいと思っていた。
台風一過?、6月3日そのチャンスが訪れた。
「SN2023ixf」は、山形県の板垣公一さんが5月19日に発見した。
M101(回転花火銀河)は、2100万光年の近距離にあることから約8等と明るく、見かけサイズが大きく、美しいことから天文ファンに人気の天体だ。
過去に4度の超新星出現が記録されている。

超新星は星の名ではなく、現象を表す。恒星が崩壊し、星全体を吹き飛ばすような爆発を起こすことで、「超新星爆発」とも呼ばれている。新しい星が現れたかのように明るく輝くので、「超新星」と呼ぶ。肉眼で見えた「超新星」は、過去2000年間に8回ほどしかない。
「SN 2023ixf」が発見されて2週間ほど経つが、まだ青白く輝いている。いつかは消えて、後に生まれる恒星の材料になるのだろうか?
比較のために、2023年3月14日に撮影したM101を掲載しておく。3月14日時点では確認できない。

【参考】渦巻銀河M101で輝く超新星「SN 2023ixf」マウナケア山の望遠鏡で撮影 | sorae 宇宙へのポータルサイトより

 

《撮影データ》
撮影日:2023年6月3
R200SS+CometBP
フィルター+エクステンダーPH+ASI533MCーPro(冷却:0℃)
SX2赤道儀+ASIAIR-PROでコントロール
オートガイド:ASI122MMーmini+30mm F4ミニガイドスコープ
ライブスタック撮影:GAIN240/30秒×59コマの加算平均コンポジット(ダーク補正あり)/画像処理:ステライメージ9



《撮影日》2023年3月14日


【星図】おおぐま座のM101(回転花火銀河)

北アメリカ星雲(NGC7000)

5月 26th, 2023 Permalink

5月23日、「マルカリアン・チェーン」を撮影した後、久しぶりにすっきりした星空だったので、はくちょう座の「北ア […]

5月23日、「マルカリアン・チェーン」を撮影した後、久しぶりにすっきりした星空だったので、はくちょう座の「北アメリカ星雲(NGC7000)」を撮ることにしました。
ただ、Darkファイルにもアンプグローノイズが発生していたため、Dark補正ができませんでした。加えて、15コマしか撮っていなかったのでノイジーな画像になってしまいました。
これから夏の銀河や星雲を撮れるチャンスなので楽しみです。
たちまちは、ホタル撮影かな!

 


《撮影データ》
撮影日:2023年5月24日
赤道儀:SX2
撮影機材:71FL+×CBPフィルター+×0.72レデューサー+ASI294MC Pro(冷却:0℃)
オートガイド:ASI120MM-mini+30mm F4ミニガイドスコープ
ASIAIR-Proでコントロール
GAIN:120/60秒×15コマの加算平均コンポジット
画像処理:ステライメージ9

マルカリアン・チェーン(系外銀河・おとめ座)②

5月 25th, 2023 Permalink

マルカリアン・チェーンを機材を換えて撮影しました。 ASIAIR Proを使ってSX2赤道儀を操作することをや […]

マルカリアン・チェーンを機材を換えて撮影しました。
ASIAIR Proを使ってSX2赤道儀を操作することをやったことがなかったので試してみました。
71FL+×0.72レデューサー+CBPフィルター+ASI294MC Pro(576mm相当)の組み合わせで撮影しましたが、アンプグローノイズが発生し、Darkファイルで補正ができず、少しノイズが残ってしまいました。
アンプグローノイズが出ないASI533MC Proを使った方が良さそうです。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年5月23日

赤道儀:SX2
撮影機材:71FL+×CBPフィルター+×0.72レデューサー+ASI294MC Pro(冷却:0℃)
オートガイド:ASI120MM-mini+30mm F4ミニガイドスコープ
ASIAIR-Proでコントロール
GAIN:120/180秒×24コマの加算平均コンポジット
画像処理:ステライメージ9

マルカリアン・チェーン(系外銀河・おとめ座)①

5月 19th, 2023 Permalink

いろいろ事情があって久々の投稿です。 今回、新たなシステムを導入したのでテスト撮影を行いました。 Skywat […]

いろいろ事情があって久々の投稿です。
今回、新たなシステムを導入したのでテスト撮影を行いました。
SkywatcherのStar Adventure Gti60ED+×0.7レデューサー+ASI533MC Pro(焦点距離:約660mm相当)を搭載して、ASIAIR Proでコントロールしてのお試しです。
ASIAIR-PROをほとんど使ったことがなかったので何回か練習して、何とか操作できるようになって撮影できるようになりました。
焦点距離が短めなので、画角に収まりやすい、おとめ座の「マルカリアン・チェーン」を選択しました。
小さめな銀河が鎖状に連なっていて、この時期人気の撮影対象です。
660mm相当で180秒でブレがないのでオートガイドの精度もまずまずです。
ただ、撮影途中にアリガタプレートと鏡筒バンドを接続するネジが緩んでいたため星像が流れ、コンポジットに使えたのは20コマ中11コマだけでした。
露光不足のためかなり明るさ調整をしたのでノイズが目立ちます。

手軽に使える赤道儀なので出番が増えそうです。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年5月16日
赤道儀:Star Adventure Gti
撮影機材:60ED+×QBPフィルター+0.7レデューサー+ASI533MC Pro(冷却-10℃)
オートガイド:ASI120MM-mini+30mm F4ミニガイドスコープ
ASIAIR-Proで制御
GAIN:120/180秒×11コマの加算平均コンポジット ダーク補正あり