春の銀河~M101(渦巻銀河)~

GW中に一度は撮影したいと思っていたところ、5月4日撮影チャンスがやってきました。
この日は、友人が赤道儀を購入したので、赤道儀の操作についてサポートをしながらその合間に撮影。
正味の撮影時間が1時間半ぐらいしかなかったので、短時間でM101とM81&M82の二つを撮影しました。
コマ数が稼げなかったのでとてもノイジーです。
まずは、おおぐま座のM101(渦巻銀河)です。

 


《撮影データ》
2024年5月4日
オートガイド:ASI122MM-mini+30mm F4ミニガイドスコープ(ステラショット3)
赤道儀:SX2
光学系:R200SS+コマコレクターPH+ASI294MC-Pro(冷却:0度)/NGS-1フィルター使用
撮像:ステラショット3/ZWO 電動フォーカサー
現像:ステライメージ9ほか 
⇒GAIN:400/128秒×15コマの加算平均コンポジット/ダーク補正:あり

M101&超新星「SN2023ixf」~参考&星図追加~

梅雨の晴れ間があれば、おおぐま座のM101(回転花火銀河)のしっぽあたりに現れた超新星「SN2023ixf」を撮りたいと思っていた。
台風一過?、6月3日そのチャンスが訪れた。
「SN2023ixf」は、山形県の板垣公一さんが5月19日に発見した。
M101(回転花火銀河)は、2100万光年の近距離にあることから約8等と明るく、見かけサイズが大きく、美しいことから天文ファンに人気の天体だ。
過去に4度の超新星出現が記録されている。

超新星は星の名ではなく、現象を表す。恒星が崩壊し、星全体を吹き飛ばすような爆発を起こすことで、「超新星爆発」とも呼ばれている。新しい星が現れたかのように明るく輝くので、「超新星」と呼ぶ。肉眼で見えた「超新星」は、過去2000年間に8回ほどしかない。
「SN 2023ixf」が発見されて2週間ほど経つが、まだ青白く輝いている。いつかは消えて、後に生まれる恒星の材料になるのだろうか?
比較のために、2023年3月14日に撮影したM101を掲載しておく。3月14日時点では確認できない。

【参考】渦巻銀河M101で輝く超新星「SN 2023ixf」マウナケア山の望遠鏡で撮影 | sorae 宇宙へのポータルサイトより

 

《撮影データ》
撮影日:2023年6月3
R200SS+CometBP
フィルター+エクステンダーPH+ASI533MCーPro(冷却:0℃)
SX2赤道儀+ASIAIR-PROでコントロール
オートガイド:ASI122MMーmini+30mm F4ミニガイドスコープ
ライブスタック撮影:GAIN240/30秒×59コマの加算平均コンポジット(ダーク補正あり)/画像処理:ステライメージ9



《撮影日》2023年3月14日


【星図】おおぐま座のM101(回転花火銀河)

マルカリアン・チェーン(系外銀河・おとめ座)②

マルカリアン・チェーンを機材を換えて撮影しました。
ASIAIR Proを使ってSX2赤道儀を操作することをやったことがなかったので試してみました。
71FL+×0.72レデューサー+CBPフィルター+ASI294MC Pro(576mm相当)の組み合わせで撮影しましたが、アンプグローノイズが発生し、Darkファイルで補正ができず、少しノイズが残ってしまいました。
アンプグローノイズが出ないASI533MC Proを使った方が良さそうです。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年5月23日

赤道儀:SX2
撮影機材:71FL+×CBPフィルター+×0.72レデューサー+ASI294MC Pro(冷却:0℃)
オートガイド:ASI120MM-mini+30mm F4ミニガイドスコープ
ASIAIR-Proでコントロール
GAIN:120/180秒×24コマの加算平均コンポジット
画像処理:ステライメージ9

春の銀河-しし座のトリオ銀河

28日に2つ目に撮ったのが「しし座のトリオ」銀河です。
M65(渦巻銀河)M66(渦巻銀河)NGC3628の3つの大きめの銀河の集まりを「しし座のトリオ」銀河と呼ばれています。
M65はしし座の後ろ足の付け根付近にあります。
3つの銀河はほぼ同じ距離にあり、見かけ上でも空間的にも近く、一つの銀河群です。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年3月28日
R200SS+QBPフィルター+エクステンダーPH+ASI294MC-Pro(冷却:-5℃)
SX2赤道儀+ASI122MMーmini
撮像&オートガイド:ステラショット2
画像処理:ステライメージ9
ライトフレーム:165×23コマの加算平均コンポジット(ダーク補正:あり/フラット補正なし) Gain:432/トリミングあり