M51「子持ち銀河」

撮影当日は,光害の影響が少ない北天の星雲をおもに狙いました。
前回投稿記事のM101(回転花火銀河),今回のM51(子持ち銀河)がそうです。
M51(8.1等級)は,りょうけん座にある渦巻銀河です(北斗七星の柄の先付近)。
すぐそばに伴銀河(NGC5195)があることから「子持ち銀河」と呼ばれています。

4月14日には,パンスターズ彗星M64(黒目銀河)マルカニアン・チェーンM101(回転花火銀河)M51(子持ち銀河)の5天体を撮影し,順次画像をアップロードしてきました。
使い慣れないCMOSカメラの特性を知り,オートガイドを成功させるという目標を達成することができました。
今回は,1天体あたり20コマ程度しか撮影できなかったので,今後は最低でも40コマ以上撮影し,画質をアップしていきたい思っています。

 

【元画像】

《撮影データ》
2020,4.14

R200SS+コマコレPH+ASI294MC(1520mm相当) SX2赤道儀追尾撮影 GAIN:432 30秒×20コマの加算平均コンポジット(ダーク補正 フラット補正あり) ノートリミング


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M101「回転花火銀河」

M101(7.5等級)は,おおぐま座にあり,北斗七星の柄の先端付近にある大型の渦巻銀河です。
渦巻の腕がよくわかり,回転花火に似ていることから「回転花火銀河」と呼ばれています。

 

【元画像】

 

《撮影データ》
2020,4.14

R200SS+コマコレPH+ASI294MC(1520mm相当) SX2赤道儀追尾撮影 GAIN:462 30秒×12コマの加算平均コンポジット(ダーク補正 フラット補正あり) ノートリミング


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マルカニアン・チェーン(マルカニアンの鎖)

前回4月2日に,フルサイズ・デジタル一眼で「マルカニアン・チェーン(マルカニアンの鎖)」を撮影していますが,シーイングが悪く,きれいに撮れませんでした。
今回は,CMOSカメラで撮影してみました。
シーイングもそんなに悪くなかったので,まあ何とか見られるレベルに撮れました。

「マルカニアン・チェーン」は,おうし座にあり,小さめの銀河が連なっています。その中心にある大きめの銀河がM84(右上)M86(その左下)です。どちらも渦巻構造のないレンズ状銀河なのでにじんだ星のように見えます。

 



《撮影データ》
2020,4.14
R200SS+コマコレPH+ASI294MC(1520mm相当) SX2赤道儀追尾撮影 GAIN:414 30秒×15コマの加算平均コンポジット(ダーク補正 フラット補正あり) ノートリミング

M64「黒目銀河」~初オートガイド撮影

ステラショット2で,2回ほどオートガイド撮影に挑戦するも,ガスがかかっていて失敗の連続でしたが,3回目にしてやっと初オートガイド撮影に成功しました。
当日はほとんどガスがかかってなくて,数個の星を拾ってキャリブレーションに成功し,オートガイドがすんなり始まりました。
試しに撮影したのが,M64「黒目銀河」です。黒目のように見えることからこのように呼ばれています。
かみのけ座にある渦巻銀河(8.5等級)です。
露光時間がまだ90秒ぐらいなので,どの程度までオートガイドができるか試してみたいと思います。
当日苦戦したのが,GearBoxとCMOSカメラとの接続です。バージョンアップしても接続が不調だったのでPC直結で撮影しました。
今のところ,原因がわかりません。

 

【元画像】

《撮影データ》
2020,4.14
R200SS+コマコレPH+ASI294MC(1520mm相当) SX2赤道儀+ASI120MM Mini(オートガイド撮影) GAIN:255 90秒×13コマの加算平均コンポジット(ダーク補正 フラット補正あり) ノートリミング


【拡大画像】