春の銀河-子持ち銀河(M51)-

天気が安定し、雲もほとんどなさそうなので2週間ぶりに春の銀河を撮影。
上弦前日の月があるため、影響が少なそうな北~北東方向の銀河を狙いました。
時間的に2つしか撮影できなさそうなので、りょうけん座の渦巻銀河・M51(子持ち銀河)「しし座のトリオ銀河」を撮影することにしました。
最初に撮影したM51の画像を確認すると、星像が少し歪んでいました。なので、コンポジットに使えた画像は半分ほどしかありませんでした。
コマ数が少ないのノイジーな画像になっています。
オートガイドのグラフは安定していたので、いい結果がえられると思いましたが、残念です。
薄雲があったせいなのか、機材のセッティングの問題なのか、原因究明していきたい。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年3月28日
R200SS+QBPフィルター+エクステンダーPH+ASI294MC-Pro(冷却:-5℃)
SX2赤道儀+ASI122MMーmini
撮像&オートガイド:ステラショット2
画像処理:ステライメージ9
ライトフレーム:170秒×13コマの加算平均コンポジット(ダーク補正:あり/フラット補正なし) Gain:432/トリミングあり

 

春の銀河ーM81&M82ー(再現像)

厳しかった冬は、3月に入って急に春めいてきて、星空も冬の銀河から春の銀河に。
そこで、手始めに「おおぐま座」M81&M82を狙ってみました。
薄雲もなく、すっきりとした夜空でしたが、東~南方向は光害がひどく、北天の銀河を狙うしかありませんでした。
M81&M82は北東方向に位置していて、光害の影響で色かぶりがありましたが、ほとんど修正できませんでした。
また、M81が少し切れて収まりの悪いフレーミングになってしまいました。

さらに、右上角にはCMOSカメラの結露による冷却ムラ?と思われる箇所もあり、散々な結果となりました。
前回の画像は、自動処理したもので仕上がりがよくなかったので、手動で画像処理して画像を差し替えました。

 

上:M82(不規則銀河)/下:M81(渦巻銀河)

《撮影データ》
撮影日:2023年3月14日
R200SS+HUEIBーⅡフィルター+コマコレPH+ASI533MCーPro(冷却:-10℃)
SX2赤道儀+ASI122MMーmini
撮像&オートガイド:ステラショット2
画像処理:ステライメージ9
ライトフレーム:85秒×24コマの加算平均コンポジット(ダーク補正/フラット補正あり) Gain:360/周囲を若干トリミング

地球から遠ざかるズィーティーエフ彗星

明るい時期のズィーティーエフ(ZTF)彗星を撮ろうと思いながら天候に恵まれず撮れずにいました。
やっと撮影チャンスが巡ってきましたが、月齢6.2の月がすぐ近くにあり、条件としてはよくありませんでした。
前回撮った時と比べると、少し明るさが落ちている感じがします。
周辺減光と色かぶりは中々処理できませんでした。ピントも甘めか!?
今回がラストチャンスになりました。
残念!


《撮影データ》
2023年2月25日撮影
71FL+CometBPフィルター+マルチレデューサー+ASI294MC Pro(冷却-5℃)
F4.1/288mm→576mm
GAIN:402/40秒×46コマのメトカーフコンポジット/ダーク補正あり
画像処理:ステライメージ9(自動処理)+Photoshop CS5で調整 トリミングあり

ズィーティーエフ彗星(C/2022 E3)

久々に明るい彗星が地球に接近。
2月2日にズィーティーエフ彗星(C/2022 E3)が地球に最接近しました。
現在、6等級前後ということで明るいうちに撮っておこうと思い、2月3日に撮影。
昨夜は、北天のきりん座のあたりにありましたが、
満月4日前の月齢12.6の月があり、月明かりの影響で淡い彗星の尾は写りませんでした。
尾が写るよう、月が欠けていく時期に71FL+CMOSカメラ(576mm)で再挑戦したいと思っています。
感度を上げて撮影していたコマを使い、フラット補正を加えて現像し、画像を入れ替えました。

 

【元画像】(周囲を若干トリミング)

 

【拡大画像】

《撮影データ》
2023年2月3日撮影
71FL+CometBPフィルター+マルチレデューサー+D5500(HKIR)
F4.1/288mm→432mm
ISO640/30秒×44コマのメトカーフコンポジット/ダーク補正・フラット補正あり
画像処理:ステライメージ9(自動処理)+Photoshop CS5(Nik Collectionで調整)