春の銀河-しし座のトリオ銀河

28日に2つ目に撮ったのが「しし座のトリオ」銀河です。
M65(渦巻銀河)M66(渦巻銀河)NGC3628の3つの大きめの銀河の集まりを「しし座のトリオ」銀河と呼ばれています。
M65はしし座の後ろ足の付け根付近にあります。
3つの銀河はほぼ同じ距離にあり、見かけ上でも空間的にも近く、一つの銀河群です。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年3月28日
R200SS+QBPフィルター+エクステンダーPH+ASI294MC-Pro(冷却:-5℃)
SX2赤道儀+ASI122MMーmini
撮像&オートガイド:ステラショット2
画像処理:ステライメージ9
ライトフレーム:165×23コマの加算平均コンポジット(ダーク補正:あり/フラット補正なし) Gain:432/トリミングあり

春の銀河-子持ち銀河(M51)-

天気が安定し、雲もほとんどなさそうなので2週間ぶりに春の銀河を撮影。
上弦前日の月があるため、影響が少なそうな北~北東方向の銀河を狙いました。
時間的に2つしか撮影できなさそうなので、りょうけん座の渦巻銀河・M51(子持ち銀河)「しし座のトリオ銀河」を撮影することにしました。
最初に撮影したM51の画像を確認すると、星像が少し歪んでいました。なので、コンポジットに使えた画像は半分ほどしかありませんでした。
コマ数が少ないのノイジーな画像になっています。
オートガイドのグラフは安定していたので、いい結果がえられると思いましたが、残念です。
薄雲があったせいなのか、機材のセッティングの問題なのか、原因究明していきたい。

 


《撮影データ》
撮影日:2023年3月28日
R200SS+QBPフィルター+エクステンダーPH+ASI294MC-Pro(冷却:-5℃)
SX2赤道儀+ASI122MMーmini
撮像&オートガイド:ステラショット2
画像処理:ステライメージ9
ライトフレーム:170秒×13コマの加算平均コンポジット(ダーク補正:あり/フラット補正なし) Gain:432/トリミングあり

 

春の銀河ーM81&M82ー(再現像)

厳しかった冬は、3月に入って急に春めいてきて、星空も冬の銀河から春の銀河に。
そこで、手始めに「おおぐま座」M81&M82を狙ってみました。
薄雲もなく、すっきりとした夜空でしたが、東~南方向は光害がひどく、北天の銀河を狙うしかありませんでした。
M81&M82は北東方向に位置していて、光害の影響で色かぶりがありましたが、ほとんど修正できませんでした。
また、M81が少し切れて収まりの悪いフレーミングになってしまいました。

さらに、右上角にはCMOSカメラの結露による冷却ムラ?と思われる箇所もあり、散々な結果となりました。
前回の画像は、自動処理したもので仕上がりがよくなかったので、手動で画像処理して画像を差し替えました。

 

上:M82(不規則銀河)/下:M81(渦巻銀河)

《撮影データ》
撮影日:2023年3月14日
R200SS+HUEIBーⅡフィルター+コマコレPH+ASI533MCーPro(冷却:-10℃)
SX2赤道儀+ASI122MMーmini
撮像&オートガイド:ステラショット2
画像処理:ステライメージ9
ライトフレーム:85秒×24コマの加算平均コンポジット(ダーク補正/フラット補正あり) Gain:360/周囲を若干トリミング

ワーム・ムーン(3月7日の満月)

前回、3月5日に月齢12.7の月を撮影したが、いい結果が得られなかったのでリベンジで撮影。
雲量予報は、前回より条件はよさそうと思ったが、薄雲、PM2.5、大気の揺らぎありと前回よりも悪かった。
しかも、高度25度~35度あたりに電線が数本あり、動画撮影のフレームが稼げず、パッとしない画像になってしまった。
3月の満月は、”Worm Moon”(芋虫月)というらしい。
アメリカの先住民が、農漁業や狩猟の目安として季節を把握するために各月の満月に名前を付けたものだ。
3月は、暖かくなってミミズや虫が動き出してくるという意味で名付けたもの。
日本でいう「啓蟄」(けいちつ)に似ている。

 

《撮影データ》
撮影日:2023年3月7日
鏡筒&カメラ:102ED+UV/IRカットフィルター+ASI553MC Pro(冷却:-10℃)
赤道儀:SX2
撮像:SharpCap Pro 4.0/画像処理:ステライメージ9(シャープ処理)/ノートリミング
Gain:98/露出:6.90ms