11.19部分月食では、ターコイズ・フリンジ(Turquoise fringe:トルコ石のような青緑色の縁という意味か)が撮りたいと思っていました。
画像処理してみると、それらしきものがうっすらと淡い青色で何となくわかるのですが、どうもはっきりしません。
月の海の部分の輪郭もボヤーとしています。
やはり薄雲とPM2.5の影響でしょうか。
残念!!
お気に入りの場所に行き,自然や歴史・文化に親しみ,旅と写真を楽しみたい!
薄雲がかかり、すっきりとした夜空とはなりませんでしたが、何とか部分食の終わりまで撮影することができました。
薄雲とPM2.5の影響のせいか、撮影画像は色も悪くコントラストを欠いたものとなりました。
とりあえず時系列で並べてみました。
3枚目の画像が食の最大時のものです。
画像を選び直して、再現像し1枚追加しました。
19:32
19:46(部分食の終わり)
《撮影データ》
撮影日:2021,11.19 17:54~19:46
撮影地:福山市北部
71FL+絞り+×1.4テレコン+D7200=840mm(F5.6)相当 SX2赤道儀:追尾撮影(月追尾) ホワイトバランス:K4200
若干シャープ処理し、コントラストを少し上げて、トリミングしています。
いよいよ明後日19日は、皆既月食に近い部分月食。
東の空が開けた撮影に適した場所が見つからず、近場での撮影になりそうです。
月の出の16:56頃から撮りたかったのですが、17:10頃からの撮影になりそうです。
また、どのように撮るのか思案しています。
雲がなく、すっきりとした空にはなりにくいことを予想して明るめの機材を使うことにしました。
71FL+×1.4テレコン+D7200=840mm(F5.6)相当で拡大撮影をしたいと思っています。
食の最大時には相当暗くなるので露光時間が数秒となることを考えると、赤道儀での追尾撮影が必要でしょう。
できればターコイズ・フリンジ(Turquoise fringe:トルコ石のような青緑色の縁という意味か)が撮れたらなあと思っています。
2011年12月10日の皆既月食を撮影した画像(下の画像)を見ると、それらしきものが写っているようです。
この時は、三脚固定で撮影しているので感度をかなり上げて撮影しているのでノイズがかなり出ています。
今回は、赤道儀で追尾撮影をするのでもう少しきれいに撮れると思います。
ただ、17時頃にはまだ北極星が見えないので簡易的な方法で赤道儀をセッティングしておいて、北極星が見えたら極軸合わせをしたいと思っています。
できたら明日夜、テスト撮影をしておきたい。
皆既月食をどのような方法で撮影するか。
梅雨に入ってしまったので、地上風景を入れた連続撮影は約4時間にも及ぶので撮影できる確立は低いでしょう。
現実的な撮影方法は、望遠鏡か望遠レンズによる拡大撮影でしょうか。
ただし、皆既中の月の光量はかなり落ちるので赤道儀による追尾撮影がベター。
いま考えているのは、屈折の71FL+テレコン×1.4+D7200のシステムです。
これだと、840mm/F5.6なので皆既中であっても1秒程度の露光(ISO400)で撮影可能でしょう。
具体的には、「等食分間隔」で撮影し、ステラナビゲーターでシミュレーション(地球の影を追尾)した画像に撮影した画像を貼り付けていく方法です。
下の画像は、食の最大(1.015)を基準にして、前後の食分0.50、0.70、0.90の時刻をステラナビゲーターで調べ、シミュレーションしたものです。
この刻みで撮影すると、19h18′30″~21h19′10″の約2時間の撮影時間となります。
撮影した計7コマを合成すると、下の画像のように地球の影を浮かび上がらせることができます。
あとは、当日の天気次第。シュッミレーションした画像のように仕上がればいいのですが…。
「等食分間隔」でシミュレーションした画像
『星ナビ5月号』には、「等時間間隔」で撮影した方が好結果が得られると書いてあったのでシミュレーションしてみました。
食の最大(20:19)を基準に前後20分間隔で、19:20~22:00(部分食の終わり)までの約2時間40分で9コマを撮影した場合です。
「等食分間隔」と「等時間間隔」のどちらがいいんでしょうか。時間の区切りがわかりやすい「等時間間隔」の方が撮りやすいのか。
「等時間間隔」(20分間隔)でシミュレーションした画像